胡蝶係恋 1 宇宙の片隅の小さな星で、とある二つの勢力が戦争をしていた。 春雨はその両方の勢力に平等に武器を売りつけ、戦争の更なる拡大を試みた。泥沼化すればするほど武器商人は儲かるのである。 しかし思惑とは裏腹に武器を活かした方とそうでない方の差が予想以上にひどく、不幸にも戦争は売りつけて一週間で終結しようとしていた。 というのが今日までのいきさつである。 いやいや一週間は早すぎるだろう。そう突っ込みを入れたのは阿伏兎だけではなかったらしい。もっとたくさん戦争を長引かせて金儲けのしたかった春雨は、急遽テコ入れを開始した。 そうしてちょうど暇だった、もとい手の空いていた第七師団が武器を活かせない方の勢力に加勢することになったのである。とはいえ我々第七師団がいつも通りの仕事をすれば一週間どころか一時間もしないうちに形勢逆転するのは目に見えているので、争いには直接加わらず戦い方を教えるように。それが、今回の任務だった。 「って明らかにどう考えてもうちの仕事じゃねえだろこれ……」 いくら第七師団が目障りだからって、ここまで露骨に嫌がらせをされると腹を立てる気すら失せる。ここはやはり、「バカンスだと思えばいいんじゃない?」という団長様の素晴らしい御言葉に従うのが最良の選択なのだろうか。それくらいのだれた気持ちでやらないと仕事のハードルが低すぎて逆に難しい。 しかし目的地である星につくなり、我々は予想外にも大きな問題にぶち当たったのである。 「テッペンカケタカ! トッピンパラリノプウ!」 「は……?」 困ったことにちっとも言葉が通じないのだ。おまけにこんな時のために船に積んである翻訳機も対応していないときた。本来ならあらかじめ通訳のできる者をつけるか、対応した翻訳機をもらえるはずなのだが。 「よっぽど嫌われてんだな俺たち……」 もう笑うしかなかった。言葉の通じない相手にどうやって武器の使い方を教えろというのだ。いっそ我々が現地の人に扮して小指一本で戦った方がよっぽどましなのではないか。あるいは両方滅ぼして金目のものをありったけ船に積んで帰るとか。 「阿伏兎ってば何言ってんの? 嫌われているどころか大歓迎じゃんか。ご馳走ってどんなの食べさせてくれるんだろうねー」 「あ?」 あんたこそ何を言っているんだ。隣でにこにこと笑う神威にそう言いかけた口は開いたまま、塞ぐことを忘れた。突然神威が彼らと同じ言葉で談笑を始めたから。 そして数分後、阿伏兎の知る言葉で阿伏兎に話を振る。 「ねえ阿伏兎、面白そうだね。あとで探しに行ってみようか?」 「何をだ!」 「え?」 突然振られたってわかるわけがない。しかしこの会話こそが後の阿伏兎に果てしない憂鬱をもたらす事件の発端だったのである。もしもこの時もう少し神威の話に耳を傾けていたのなら、きっと全力で阻止していたのに。阿伏兎はこの時の自分の怠惰を深く深く、心の底から悔いる羽目になる。 神威はあまり詳しくは話さなかったが、昔住んでいた星が人攫いや麻薬の売人など外からの客人の多い場所で、その中に全く同じではないが似た言葉を操る天人がいたのだという。 「俺ぁてっきりあんたは戦うことと食うことしか取り柄がないのかと思っていたぜ」 「ひどいなあ阿伏兎は。床上手が入ってないよ」 「……上手くねえじゃん」 とにかくはまあそんなわけで第七師団は幸運にも通訳を手に入れたわけだが、もちろんこの麗しの団長様が真面目に与えられた仕事をこなしてくれるわけもなく。 「じゃあ俺ちょっと観光してくるから、あとは阿伏兎に任せたよ」 「はあ!? って俺ら言葉が」 「夕飯のご馳走までには戻るから、先に食べちゃ駄目だからね」 「だから団長……俺ら、言葉が……あああお待ちください団長ォォォ!」 というやり取りと共に神威は曇り空の下、笑い声一つ残して風のように消えてしまった。赤い傘が遠ざかり、やがて小さな点すらも見えなくなる。 もっとも神威が鉄砲玉なのはいつものことだし、ここまでならいつものように溜息ひとつでやり過ごせるというものだった。ただの平和な日常の一コマだ。たとえこの後団員たちと現地の人たちの間で全く意思疎通ができないまま噛み合わぬ微妙な時が過ぎたとしても、なぜか取り囲まれて輪になって踊り狂われても、謎の奇声を発せられ自分たちも踊りを強要されたとしても、一応は、なんとかぎりぎり平和のうちに入れてやってもいい。しかし問題はきっかり夕飯前に戻った神威の恐ろしいお土産だった。 いつものこととはいえ、いつもいつもどうしてこう、トラブルの種ばかり狙って拾ってこられるのか。これもある意味では取り柄の一つといっていいのかもしれない。 「……団長、なんだそれは」 「うん、拾った」 「とっとと捨ててこい!」 「えー。ひどいなあ阿伏兎は」 ねえ、と神威は片手に抱いた土産に話しかけた。土産は言葉がわかっているのかいないのか、あーとかうーとかよくわからない鳴き声を発している。 そう。土産とは、黒い髪と浅黒い肌に緑色の瞳をした、小さな子供だったのである。それもまだよちよち歩きの。 「飼ってもいいだろ? 俺がちゃんと世話するから」 「いいわけあるか阿呆ォォォ!」 「えー。じゃあ団長命令ってことで」 阿伏兎が何を言おうと神威はいつものようにちっとも聞いてくれようとはしなかった。餌の心配はないだとか、巣箱はどれくらいの大きさがいいだろうとか、子供を拾って育てようという善良な人間の言葉とはおよそかけ離れた恐ろしいことを囀るばかりである。 春雨という闇の組織に属する身で人権を説くなどナンセンスな話で、別にこの子供がどこの子供だろうと欠片も興味はないし、正直なところ生きようが死のうがどうでもいい。しかし神威が、この神威が、食べられない脆弱な生き物を育てたいと言い出すこと自体が気味悪かった。もっと言えばそれは不愉快にも近い。こんな夜兎でもない生き物に興味を示すだなんて。きっとこれは何か恐ろしいことの前触れに違いないと阿伏兎の中の本能にも近い部分が告げている。 「大体どうして突然そんなこと言い出すんだよ」 「バカンスの暇潰しさ。今回は暴れられそうにないし、何か玩具が必要だろ?」 「あんた育成ゲームは五分もたないくせに……」 「ああ、そうだ。名前を付けてやらないとね」 神威は楽しそうに笑ってその生き物を自分の顔の高さまでつまみ上げた。もうすっかり飼う気でいるらしい。犬にイヌと名前を付けてプレイする大きな子供に知的生命体が育成できるとは思えないのだが、阿伏兎の説得も空しく既にゲームは初期設定まで進んでしまったようである。本気かよ、という阿伏兎の毒づきは完全に無視を決め込まれる。 「何がいいかな。エリ、リア……よし、アンにしよう。おいしそうだ」 「おいしそうって団長、あんたまさか食う気じゃ……」 いくら食欲旺盛な団長でもそれはさすがにないだろうとドン引く阿伏兎に神威はお得意の笑みを浮かべて言った。 「楽しみは後に取っておくんだ」 最悪だ。阿伏兎は聞こえよがしに低く呻いた。事態はどんどん悪い方へ転がっている。刻一刻と、憂鬱は深まるばかりである。 今日も一日はつまらない。昨日の夕方に判明したのだが、どうもこの星の連中は大枚叩いて買った武器を棍棒として使っていたらしい。そりゃあ負けるわけだよと思ったわけだがよくよく話を神威経由で聞いてみると、相手方はぶん投げて使っているそうだ。どっちもどっちだ。神威は一人で大爆笑だったが、こんな蛮族共の喧嘩のために遥々派遣されてきたのかと思うとむしろ泣きたい気持ちでいっぱいだ。 帰れるのは一体いつになることやら。普通に武器の正しい使い方を教えたら、きっと今度はこちらが優位に立ちすぎてパワーバランスが大きく傾いてしまうだろう。この仕事はどこまでも馬鹿馬鹿しくて、難しい。 そもそもこの連中は着の身着のまま、自給自足の生活を送っていて文明などとは程遠い。宇宙船が珍しいらしく毎日絶え間なく通い詰めては群がりぺたぺたと触り、怪しげな呪文を唱えながら機体に泥をすり込んでいく。そして最後にはやっぱり謎の踊りをする。言葉が通じないので行動の意図は全く不明である。しかし大歓迎してくれていることだけは確からしく、言葉が通じないのにいつもニコニコと楽しそうにもてなしてくれる。 戦ったわけでもないのにそれ以上に疲弊して、阿伏兎はたびたびこっそり抜け出すようになった。今日も心にささやかな癒しの風を送るため、連中の町というか集落からちょっと外れた丘の木陰でぼんやりしていた。 ここからだと彼らの戦場が見下ろせるのだが、これがなかなかおもしろい。わざわざこのために誂えたかのように戦場はおもしろいほど四角い形をしているのだ。そこだけ木も岩もなく、草すらもなく、まっさらな茶色い地面が剥き出しになっているのだ。なるほどここで高価な銃火器を振り回したりぶん投げたりしているのかと、考えたら滑稽で泣きたくなった。そんな彼らのためにここにいつまでも滞在しなければならないことを思えばとてもじゃないが神威のようには笑えない。 この戦場が硝煙の匂いを漂わせるようになるのは遥か先の未来のことだろう。そう思い、憂鬱に溜息を吐き出す。この星は晴れの日が少ないのがせめてもの救いだが、それでも傘をささずに歩けるほどではない。 いっそ雨でも降ればと思っていたのは昨日までの話で、雨が降ると連中は奇声をあげてものすごい勢いで踊り狂い始めるので、もうできたら滞在中は二度と降らないでほしいと心底願っている。突然何の前触れもなく雨を見るなり人々が踊り狂い始める様は、本当に不気味だった。何か宗教的意味合いがあるのだろうが通訳の神威がほとんど仕事をしてくれないので未だ真相は謎のままである。 もういっそ武器を使うことは諦めて踊りで敵を圧倒させた方がよっぽどいいのではないかというのが最近の団員たちのもっぱらの意見である。言葉が通じないのにめげることなく愛想はいいし悪い連中ではないのだが、まだ相互理解にはかなり時間がかかりそうだ。 「あ、阿伏兎ってばサボってるー」 そうして傘の柄を手で弄びながらぼんやりしていると、後ろから聞き慣れた声がかけられた。今日は午前中に少し顔を見たきりであとは姿を消していた。行き先を告げずにふらりといなくなることは最早日常茶飯事なので誰も上司の不在を気に留める者はいない。最近は特に育成ゲームに夢中で小さな生物を持っていることが多いので、気味悪がって余計誰も声をかけようとはしなかった。阿伏兎ももちろんその一人である。正直なところ、言葉が通じない故に理解できない相手よりも言葉が通じる同じ種族なのに行動が理解不能なこちらの方が手に負えないと思っている。 今日もあの小さな生物を連れているのだろうか。最近は何をするにも常に一緒なので、きっとそうなのだろう。そう思い憂鬱にかられながらも上司の言葉を無視するわけにはいかないので渋々振り返り、そして。 思わずひいっと引き攣った悲鳴を上げた。 「だ、団長何を食って……!?」 愛用の傘を肩に乗せるようにして差し、神威の手に抱えられているのは昨日の子供ではなく、なぜか籠いっぱいの生首だった。神威はそれをむしゃむしゃと食べているのだ。夜兎は戦闘民族だが食人部族ではなかったはずだと、己の中の常識を改めて確かめるもののこうして目の当たりにすると自信がなくなってくる。 そのうち団長も奇声をあげて踊りはじめやしないかと本気で不安になった。いろいろな意味で規格外な御方なので絶対ないとは言い切れないところが怖い。 「大丈夫だよ。よく見てごらん」 青褪める阿伏兎を見て神威はケラケラとおかしそうに笑い、ぽんと一つ食べかけを放ってよこした。 おっかなびっくり受け取ってみるとそれは人間の首にしては小さくて、野球ボールより少し大きいくらいしかない。表面はざらざらしていて人の肌には程遠く、ためしにひっくり返してみたが切断面は見当たらなかった。きれいな丸い、気味の悪い偽物だ。 「この星で定番の果物なんだって。木にいっぱいなっているのを見てきたんだけどホラーで面白かったよ。阿伏兎もあとで見てくるといい」 「全力で遠慮させていただきます……」 大きさと感触こそ違うものの、見た目は人間の生首そっくりなのだ。目玉はないがまるでくり抜かれたように落ち窪んでおり表情は苦悶のそれである。こんなものを平然と食べられる神威の気が知れない。戦闘民族と、死体愛好は全くの別物なのだ。気持ち悪いものはちゃんと気持ち悪い。この馬鹿団長と違って阿伏兎はデリケートにできているのだ。 「ちなみに味はどちらかといえばリンゴに似ている。でもあんまりおいしくはないかな」 「もういい聞きたくねえ」 阿伏兎が心底嫌そうにしているのを見て神威は楽しそうに笑った。そして見せつけるようにがぶりと大口を開けて齧る。たとえどんなにまずかろうといつも皿に盛られたものは絶対に残さないので、今回もやはり全て平らげてしまうつもりなのだろう。今あの口の中に舌をいれたらきっと最悪な気持ちになれそうだ。想像して、うへえと心の中で呻く。 「育成ゲームはもう飽きたのかよ」 本当に毎度碌なことをしないなと呆れつつ問うと、神威は口いっぱいに生首リンゴを頬張ったままふるふると自分の首を振った。それからごくんと喉を鳴らして飲み下し、ちゃんと言葉を操り話す。 「まだいるよ。でも歩くの遅いからおいてきた」 神威が指で示した先には確かに小さな生き物がいた。よちよちと、小さな手足で地面を這いつくばってこちらへ近づいている。途中、こてんと転んだが放っておいたらまたむくりと起き上がってよちよちを再開した。 「……あんたそれなんて言うか知ってるか。ネグレクトっていうんだぜ」 「ネグレクト?何それ」 「育児放棄って意味だよ。自分のガキを構いもせず放っておくことだ」 「ふうん、そうなんだ」 ぶつりと奇妙な沈黙が落ちた。神威は何か考えているらしい。生首リンゴに唇をのせ、その深海色の眼は赤子の方を見ていたが何も映してはいないように見える。何かおかしなことを言っただろうかと、阿伏兎が考えはじめたところで神威はぽつんと呟いた。 「可哀相に」 ふっと憐れみとも嘲りともつかぬ笑みを浮かべて零す。 適当に構っている張本人が一体何を言う。そこまでして育てなければならない理由などどこにもないし、あの子供も同じ星の彼らに育てられた方がきっとはるかに幸せだ。温厚で愛想のよい彼らなら、きっと誰の子とも知れぬ子供を大切に、愛情を注いで育てるだろう。 「そう思うなら他に育ててくれそうなとこに押し付けりゃいいだろ」 「吉原にやれと?」 「……え」 なぜそこで、そんな固有名詞が出てくるのか。阿伏兎が怪訝な顔をすると神威はきょとんとして、瞬きをした。また沈黙。それから急にふっと苦笑したかと思うと、普段滅多に見せない苦笑いを浮かべる。こういう表情をすると急に大人びて、年相応に見えるのだから不思議なものだ。 「忘れていいよ。俺の勘違いだ」 一体何を、どう勘違いしたのか。ちょうど赤子がよちよちと太陽の下を歩いて到着し、神威の膝によじ登ったので尋ねる機会を逃してしまった。神威が傘の柄を肩と頬で落ちないよう固定して赤子を抱き上げると、赤子はうれしそうにきゃっきゃと声を上げ神威の顔をぺたぺた触った。 神威は特に何かするでもなく好きにさせている。こんなにも無防備に他人に触らせるのは珍しいことだと思った。そんなにもこの生き物に愛着をわかせているのか。そう思うとおもしろくなかった。夜兎でもない子供に情をわかす神威など、気に入らない。それは阿伏兎の理想の夜兎ではない。 「あんたには無理だ。早く元いたところに捨ててこい。あるいはどこかにやるんだな」 どうせすぐ飽きるのだ。そうでなくとも我々は海賊で、もしもその子供のことを思うのなら手をとってやるべきではない。そんな、上辺だけの理由が他にもいくつも浮かんだ。しかしそのどれも口にすることはなかった。 澄んだ深海色の瞳が、まっすぐに阿伏兎を見つめている。傘で作られた偽りの日陰の下で尚、その瞳は美しい純粋な色をしていた。阿伏兎の好きな色。そして阿伏兎の恐れる色。それは畏怖であり、時として恐怖でもある。 「いいよ。阿伏兎がそうしてほしいのなら、叶えてあげる」 その声は穏やかで柔らかくて、それでいてどこか試すようにも聞こえた。もしも阿伏兎がそれじゃあと口にしたなら、神威はきっとその願いを叶えて子供を捨てるのだろう。未練もなくあっさりと。その音はそんな予感を抱かせた。こんなにも可愛がっていながら、捨てるのだ。阿伏兎のために。阿伏兎が望んだから。 どうしてだろう。考えたらぞっとした。たとえそれがどんなに卑小などうでもいいものだったとしても、神威の意思のためではなく阿伏兎の願いのために捨てるなど、そんなことは阿伏兎にとって受け入れがたいことだった。あってはならないことなのだ。阿伏兎はどこまでも神威の手足として道具として在りたいのだから。便利で使い勝手がよくて、いざとなったら簡単に捨てられるような。それがたぶん理想的だ。楽でいい。この身のことを思いやり感情を向けるようなそんな存在はいらない。 「……団長の考えに口出しする権利なんかねえよ。好きにすりゃいい」 長い沈黙の末に阿伏兎がそう吐き出すと、神威はふっと瞳の中の光を消した。唇をきゅっと噛み締める仕草はまるで聞き分けたくないことを飲み込む子供のようだと思った。そしてほんの刹那の間、寒気がするほどに冷たい殺気が二つの傘でできた小さな世界を満たす。 「俺、阿伏兎のそういうところ、嫌いかもしれない」 ふっと殺気をほどいてぽつりと呟くと神威は片手に子供を抱いて、すっと音もなく立ち上がった。そうして生首林檎の入った籠を拾いあげる時にはまた、笑みを張り付けている。いつものように感情の全てを消して。 「命令だよ。当分俺の前に顔を見せないでね」 不満があるなら言えばいい。そう反論する暇さえ与えてはもらえなかった。神威は微笑みを浮かべたまま意味もなく傘の柄をくるくる回し、両手に荷物を抱えて歩いていってしまう。 一体何がどうして地雷だったのかわからなくて、ただひたすらに困惑する。それと、神威の「当分」とはどれくらいの時をさすのだろうかと。これもやはり読み間違うと命に係わりそうな気がして。 こうして何もかもが阿伏兎の望まぬ方向へ、転がり始めたのである。 続 2012/05/20 |